11月15日から20日まで親日国であるブータン国王夫妻が来日さ
れ、宮中晩餐会や国会での演説、東日本震災地である相馬市や京都への訪問など震災復興へのエールと親善に大きな足跡を残されました。
ブータン王国は、ヒマラヤの麓にある小国で、国土の広さはおおよそ
日本の九州くらい、人口は約70万人、チベット系とネパール系の人達で
チベット仏教を国教とする農業人口80%の国ですが、国民生活の満足度は80%を超えている驚くべき国です。
1972年に、前国王が提唱した「国民総幸福量」による精神的豊かさをめざしたことに起因すると云われ、金銭的物質的豊かさを求める「国民総生産」の考え方を中心としない、世界で注目されている国であります。従って政策も国の70%以上を占める森林の維持、医療や教育などの無料化、伝統文化を守る、禁煙国家などが主体となっているそうです。
私たちの個人の仕事や生活にも、また会社経営の中にも「国民総幸福量」が高まるような考え方がもっとあっても良いのではないかと思いますが、この視点で今後のブータンや影響される世界の動きに大いに注目したいと思っています。
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