戦前(昭和20年)までは古くから天皇家も参加される、伊勢神宮の神事として〔新嘗祭〕(にいなめさい、しんじょうさい)が執りおこなわれる日で、国民の祝日となっていました。五穀豊穣を祝い、神に新穀を奉げた天皇家にとっても、国民にとって重要な祝日でありました。
昭和23年に米国の占領下で、国民の祝日が神道に結びつかないものとするため、〔勤労感謝の日〕に改めました。勤労をたっとび(貴び)、生産を祝い、国民がたがいに感謝し合う日と定義されています。
〔勤労〕とは心身を労して勤めに励むこと。〔労働〕とはほねおり働くこと、と広辞苑に載っています。いずれも“きびしい”“つらい”“義務感”のようなイメージですが、働くことはもっと“明るく”“前向き”であってしかるべきと思っています。〔喜働〕という言葉がありますが、正に働くことは“喜び”であって、もっと喜んで働ける社会に広がって欲しいと思っています。
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